父は空、母は大地


アメリカ・インディアンは

常に七世代先を見ながら

行動していたという。


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                        北海道積丹半島



そこには地球

あるいは大地の波動が

しっかりと体内の波動と

共鳴しあっていたそうだ。


私たちが選んだ文明を

何故、彼らは頑なに拒否

し続けたのか?

の答えはそこにある。


かつて私たち日本人も

縄文時代の頃は同じような

視点を持って生きていた。


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そしてそこに

どんな薬にも勝る素晴らしい

癒しがあると

気づくことさえもない。



この大地から人間だけでなく

多くの動植物の生命が産声をあげる


そして命の炎が消え

身を横たえるのも

この大地でしかない。


自分たちの生活の快適さ

便利さと引き換えに

この大地から生命を奪ってきた。


インディアンにとって

それは自分の母を強姦することと

同じ意味であった。

この文明社会の中で

大地との絆を取り戻すことが

出来るのであろうか…


大量消費・生産に

代表されるところの

人間の経済活動の中で

大地の波動を

再び感じとることが

出来るのであろうか


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                       北海道 樽前山



アボリジニー

(オーストラリア先住民族)の

著名な画家である

ブルーイー・ロバーツは言う


古いやり方と新しいやり方の

どちらを選べばいいのかを決めることは

とても難しい。

新しいやり方を理解するのはとても大変です。何もかもがややこしくて、どうしていいかわからないからです。

ですから、一番いい方法は古いやり方をもう一度学び直すことです。

未来に向かって進むことができないときには、元に戻って再出発すればいい。

いつだってやれるんです。

古い文化を学び直して、その価値を認める必要があります。


きっと文化だけでなく

特異点まで戻らない限りは

魂の故郷

すべてがはじまったところまで


遠い太古の昔

現代文明と同じような危機に

遭遇したことを経験したホピ族は


それを

未来の人類の警鐘の言葉として

何千年も語り継いできた。


現代に生きる

ホピ族の長老は言う。


わしらの祖先は、こう伝えてきた

いつの日にか、何かのバランスが崩れると、悪いことが次から次へと起こり、大地と人々の命が破壊されると。


長老たちは

同じことが大昔

(前の世界)に起こったことが

あるので再び繰り返されると

知っていたのだ。


だからこそホピ族は

大地と生命のために

その預言を世界中の人たちに伝え歩かねばならなかったのだ。


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まるで根無し草のように

大地の上を彷徨している

現代文明人


多くの汚染されたものが

自らの体内に蓄積され

未来の人類を語ることさえ

難しくなっているこの時代に

私たちが出来ることは

一体なんだろう…


七世代先の世代に

語り継いでいかねば

ならないものは何か?


追い求めてきた

快適さと便利さの名の下に

どれほどの多くの

動植物が絶滅の危機に瀕し

そこに暮らす先住民族の

生命を奪ってきたのか。


自ら根無し草となって

しまった人間は

他の多くの生命の輝きを

根こそぎ奪い取ることによって

しか、自らの不安を

解消することは出来ない。


そして

その欲望は大地に

倒れるまで果てしなく続く。


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大地の声に耳を傾ける


大地の鼓動に心を震わせる


この地球に生きる

多くの命が再び

大地との絆を取り戻し


父である

空に向かって

微笑むことが出来るように。


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                           2020.6.9